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長内睦郎
1953年生まれ、青森県出身。京都産業大学法学部卒業後、コンピュータ関連会社へ入社。その後、転職を一度経て、82年にマルマンコンピュータサービスを設立。2014年にはエムシーエス株式会社、青い森クラウドベース株式会社を設立するなど、積極的に事業規模を拡大。その経営手腕には大きな注目が集まっている。
http://mcs-kk.co.jp/
※本サイトに掲載している情報は2017年1月 取材時点のものです。

INTERVIEW

法人とは人です。つまり世の中に存在していく以上、世の中のためにならなければいけないと思っています。もちろん、その中にいる社員や家族の生活を守っていくことも使命です。だからこそ私は、マルマンコンピュータサービスという一つの人格が、たくさんの可能性を秘めたスーパーマンのような存在になっていってほしいと思っています。私一人でできることは限られていますが、法人として成長していくことができれば、きっとスーパーマンにだってなれるはず。世の中に広く貢献していくことができる会社づくりを目指して、今後も努力を続けていきたいと思っています。

新しい挑戦の日々

長内睦郎

農家の長男として生まれ、幼い頃から今でも付き合いを続けている友人も多く、人に恵まれた少年時代を過ごしました。大学に入学した当時は勉強もろくにせず遊んでばかり。やんちゃなタイプだったと思います。当時はコンピュータには関心もなかったですし、まさか自分が現在のような仕事に就くとは思ってもいませんでした。

しかし、たまたま父親の友人が青森県内でコンピュータ関連会社を立ち上げていて、進路が決まっていなかった私はそこに就職をすることに。それがコンピュータとの出会いでした。初めは右も左も分かりませんでしたが、オペレーターから始まり、プログラマーやSEなど、様々な業務を経験。そしてこの世界にのめり込んでいくにつれ、自分で新しいことに挑戦していきたいという気持ちが徐々に芽生え始めました。

その後、機を良くしてオフィスコンピュータのプログラム開発に携わる話をいただき、すぐに転職。その6年後にはWindowsが登場し、業界が一変したのです。「これがあれば自らパソコンを活用して事業が展開できる」と確信しました。そして1982年、それまでの経験を自らの力で生かそうと、マルマンコンピュータサービスを設立したのです。

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変化に対応していく力

設立当初は建設会社のシステム業務請け負いをベースに、付き合いのあった会社の開発に携わっていきました。事業は決して順風満帆だったわけではありません。時を同じくしてバブルが崩壊し、業界全体が業績不振にあえいでいたためです。しかし幸いなことに、当社は92年に看護業務支援システム「ナース物語シリーズ」の開発に着手することで、大きな成長への足掛かりを得ることができました。それと同時に、たくさんのご縁に恵まれたことも事実です。

そして今、コンピュータ業界はクラウドの時代へと突入しました。業界は急激に変化し続けています。しかしそうした中でも、当社が設立当初から行ってきたように、変化を俊敏に捉えながらユーザーニーズに対応していかなければいけません。そのためにも2014年に設立したデータセンター事業など、様々なプロジェクトと連携を計りながら、これまでに培った医療系関連事業の開拓を力強く推し進めていきたいと考えています。

52歳の時に、スキルス性のがんと診断されました。しかし取引のあった病院から紹介を受け、ある名医に手術をしていただくことができたのです。おかげさまで早期発見につながり、抗がん剤を使うことなく完治することができました。そうした経緯で救ってもらった命だからこそ、「何か新しいことに挑戦しなさい」という天からのお告げなのだと思うようになりました。これが私にとっての生きるエネルギーになっているのです。

だからこそ私は、自分の今生きる道が天命だと思い、人との縁を大切にしながら生きていくことがとても大切なことだと思っています。袖触れ合うも他生の縁」という言葉があります。これから社会に出ていく若い方々にとっても、一つひとつの縁が仕事をする上で必ずプラスになっていくと思います。そしていずれ、縁は絆になっていく。その先に大きな成長があることを信じて頑張ってほしいと思います。

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