私たちは、福島県郡山市の本社を拠点とし、建機リース会社に特化した自走回送総合サービスと軽貨物輸送総合サービスを提供しています。日本には、スーパーゼネコンや地元の建設会社が取り仕切る現場に建機車両や建設機材をレンタルしている会社があります。お客様からレンタルオーダーされた建機車両や建設機材をスピーディーに目的地まで届ける必要がありますが、そのリソースはいまだ十分ではありません。そこで、それらの車両や機材を現場まで運搬する業務を私たちが担っています。現在はクオリティーの高いドライバーを採用育成、そして全国に配置をし、同時に営業展開を行いながら、「お客様の困っている声に即応する」体制をとっています。

私の父は経営者で、様々な事業に取り組んでいました。その背中を見ながら自分も将来は創業経営者になると心に決めていました。両親から無償の愛情を注いでもらったにも関わらず、小中学生の頃は、補導されたり、グレていたり、成績も常に学年最下位と自分に甘い時期がありました。そんな中、人生の大きな転機となったのが、18歳で入社したエクシングでの経験でした。エクシングは通信カラオケ大手「JOYSOUND」のメーカー企業で、私が任されたのが新規開拓営業でした。早朝から深夜まで無我夢中で飛び込み営業を重ねた結果、販売実績台数で全国1位を獲得しました。学歴や経験が一切ない私でも、社会で成果を出せば認めてもらえる、初めてやればできる、やったらできた、ということを体得できた瞬間でした。この経験が今なお私の全てのベースに根付いています。

起業のきっかけは、2011年3月11日に発生した東日本大震災です。その頃、東京で別業種の会社を経営していましたが、前年10年に母親が急死し、妹の精神状態が不安定になってしまったのを機に、妹をケアする為、実家がある福島県郡山市に帰りました。翌年、大震災を経験し、被災地を回って目にした光景は衝撃的でした。これは何か復興復旧の一翼を担わなければならないと直感的に思いました。模索していたところ、被災地に広がるがれきや倒木を運んでいる膨大な数のダンプやトラックが目に焼き付き、知人から、被災地に建設機械や建機車両を運び込む仕事のニーズがあると聞いた事から、この事業の立ち上げを決断しました。