profile
桑原 才
専修大学卒業後、株式会社フルキャストホールディングスに入社。入社1年で新規開拓部門における営業成績全国1位の営業マンとなる。後にフューチャー・アンティークス株式会社 に転職。入社2年で社内1位の営業成績と年商17億円上昇に貢献したことが評価され、大阪での支社立ち上げに参画。大阪支社長として4年半の経営・営業・人事採用・コンサルティング・マネジメント・企画を経験。コロナ禍に負けない安定した黒字経営を実現。さらなる挑戦のため、株式会社セールスフォース・ジャパンに転職。後に自分の可能性を最大限に引き出すため、ANN USUAL株式会社を設立。
https://annusual.com/
※本サイトに掲載している情報は2025年2月 取材時点のものです。

INTERVIEW

常にまっすぐに誠実でいること。そのような経営者でありつづけることを私は心がけています。過去の経験から、それが私の大きな武器であると理解しているからです。ANN USUALという社名は「非日常」という意味を指します。ルーティン化しがちな日々を彩るためには、時間とお金が必要。当社ではそれらを得るための舞台を整えております。当社の理念やあり方に共感できる方とともに、世の中をよりよいものへ。そして、社会へ貢献した分を理想的な形で還元することに注力しています。

新たな挑戦が評価に結びつく環境

桑原 才

振り返ると、私のキャリアのスタートは紆余曲折でした。大学時代に友人が不動産会社に内定をもらったことで、私も同じ会社の選考を受けました。内定をもらい、入社前アルバイトをしていたのですが、社風が合わず辞退。実家に戻り、アルバイトをしながら再度就活を始めました。その後、フルキャストからの内定を承諾。土日祝日も仕事に費やす1年間を経験しました。営業職として契約を多く獲得したため、自分の業務は一人で対応していたのです。

2社目のフューチャー・アンティークス入社後も営業職として実績を残し、大阪支社の立ち上げの際は責任者としてプロジェクトを進めてきました。さらなる挑戦を求め、3社目としてセールスフォース・ジャパンに入社しましたが、高い志のもと経験を積むにつれて懸念が生まれたのです。それは、前職と同様に責任者のようなポジションを目指すのは現実的ではなく、私はすばらしい会社の一社員に過ぎないのではないかということ。自分のキャリアを長期的視点で見た際に、ゼロから事業を創造していく方が私に向いていると結論付けたのです。そして、自分の可能性を引き出すため、ANN USUALを設立しました。

当社はSESをメイン事業として行っていますが、特徴はセールスファーストな点です。日本ではエンジニアの開発力を重視することも多いですが、当社では+αの能力として提案力も重視しています。エンジニアの視点でいうと、提案力により自分の選べる仕事の幅が広がる上、営業活動の経験も積むことが可能。言い換えれば、当社ではエンジニアでもそのような能力を身に付けられるということです。また、営業職が成績に応じてインセンティブが支給されるように、当社ではエンジニアにも還元する仕組みが整備されています。プロジェクト単位では報酬の限界値が定められますが、成果や能力に応じて、インセンティブも加わるのです。提案力が身に付けられる上、努力への対価がある点は当社で働く強みといえるでしょう。また、インセンティブもIT業界では最高水準であると自負しています。自分の可能性に挑戦し、お客様の成功に貢献することで、理想的な形で自身に還元される環境。それが当社の独自性であり、魅力だと考えています。

  • 桑原 才
  • 桑原 才

理想をかなえる努力を欠かさない

キャリアの中で様々な困難も体験しましたが、克服するためには前進しつづけなければいけません。その中でも私が大切にしていることは考えのシンプル化です。例えば、起業したいか、したくないかと二択に絞ること。悩みは考えすぎて複雑になっていくものなので、前進し続けるためにも常にシンプル化を大事にしています。加えて、失敗から学ぶだけでなく、成功から学ぶことも重視しています。ノウハウを次の挑戦に生かすこともできますし、類似したケースで成功につながることもあるでしょう。つまり、成功体験の分析は再現性につながるのです。多くの人は失敗したときに理由を考えがちですが、成功した時こそ、うまくいった要因を考えれば、明るい未来につながるはずです。

また、私のモチベーションは負のエネルギーからくることが非常に多いです。つまり、コンプレックスの克服や悔しい思いが努力につながるのです。いいものを買いたい、贅沢したいという正のエネルギーは物事を継続するにあたって、それほど強いモチベーションになることがありません。

実際、過去に負のエネルギーが努力の継続につながった例があります。私は高校生一年生の時に部活を退部したことがありました。それでもバスケへの思いがあったため、再入部を監督に打診。すると、監督に一度退部した人間は試合に出させないと言われたのです。努力すれば試合に出られるはずだと信じていたのですが、その後も出場することはありませんでした。最終的に、監督には勉強に集中するため退部すると伝えたのですが、部活を途中で辞めて勉強を頑張る人は見たことがないと言われたのです。当時は悔しい思いと同時に、「ならば部活を辞めても勉強に励む第一号になろう」という強い思いが湧きあがりました。そのような負のエネルギーが勉強へのモチベーションとなって、半年後には学年1位になったのです。

昨今、物価は高騰し、経済的な理由から心の余裕が少ない世の中を私たちは生きています。その中でも人々が何を幸せに感じるかは千差万別で、多様性があるはずです。若い方々には、世の中の常識や一般的な正しさにとらわれず、自分の理想を素直に追いかけてほしい。そして、自分の理想をかなえるための努力だけは欠かさず続けてほしい。自分にとって大事なものの優先順位をつけ、前進しつづけることを忘れないでください。

ページの先頭へ

Loading...