profile
軽部 凌
1995年生まれ、埼玉県鶴ヶ島市出身。15歳で起業。大学では心理学・脳科学を「人間の行動心理を理解し、仕事に活かすこと」を目的に研究。情報発信では「人の心を掴み、人を惹きつけ、人の心を動かすこと」を意識して発信を続けてSNS総フォロワー数150万人超え。経営者のブランディングを成功に導くための「経営者向けSNS運用講座」「出版ブランディング」などの経営者向けサポート事業を提供。顧客の心を掴み、周りを巻き込んでいく経営者にとって必要不可欠な能力である『人心掌握術』を経営者に教育し事業拡大に向けた指導をしている。
https://speca.co.jp/
※本サイトに掲載している情報は2024年12月 取材時点のものです。

INTERVIEW

今、私は夢に向かい挑戦する人が『自分の幸せを追求し実現する』という自己実現のための心理教育を受けられる団体の規模拡大を目指しています。きれいごとだと言われたこともありますが、この構想は15歳の頃から頭にありました。当時、未成年で人生経験の浅い自分が声を上げたところで誰にも響かないと思い、それから14年の経営者としての社会経験と心理学・脳科学を中心とした研究を積み、今まさに実現しようとしているところです。私が仕事をしていく上で、愚者は経験(自分の失敗)から学び、賢者は歴史(他人の失敗)から学ぶというのは、大切にしている考え方の一つです。

学生時代に会いに行った経営者の数は3000人

軽部 凌

私は15歳で初めて起業し、学業と並行してベッドタウンに特化した不動産情報を提供する会員制サイトを運営しました。この経験を通じて、顧客の潜在的な悩みに応えることや、時流に合わせた宣伝の重要性を学ぶ一方で、どれほど優れたサービスや商品を持っていても、集客ができなければビジネスは成り立たないことを痛感しました。その後、この運営実績をもとに、集客に課題を抱える企業を支援することを事業の軸にする決意を固めました。

大学では、心理学や脳科学を研究し、人間の行動心理をビジネスに活用する方法を模索しました。SNS(当時はTwitterやFacebook)を活用して経営者やフリーランスの方々に片っ端からアプローチし、直接お話を伺うという地道な活動を継続。大学時代の4年間で3000人以上と対話し、ビジネスの失敗例や課題を詳細に記録しました。この膨大なデータを分析し、人々の行動パターンや心理状態を解明することで、現在のビジネスの基盤を築きました。こうした活動を続ける中で、多くの経営者やフリーランスの方々が心身の不調によって廃業に追い込まれる姿を目の当たりにし、「幸せそうではない」という違和感を抱きました。起業や独立は本来、幸せになるための選択肢のはずです。しかし、大学での調査から、多くの人が「金銭的な豊かさ」や「知名度の向上」を幸せの条件と考えていることが分かりました。それにも関わらず、それらは持続的な幸福感を保証するものではありません。実際、私自身もSNSフォロワー数が150万人を超え、事業の売上も伸びる一方で、一時的な満足感に過ぎないことを痛感しました。

現在、経営者向けのスクールやコンサルティングサービスが多数存在しますが、その多くは組織拡大や技術的ノウハウに特化しており、経営者自身のメンタルサポートに目を向けるものはほとんどありません。しかし、中小企業の成長には、経営者の健康状態やメンタルの安定が不可欠です。経営者が心身を病むことで組織の成長機会が失われることを多く目の当たりにしてきました。

そこで、私は学生時代からの研究成果をもとに「インフルエンス型経営」という理論を構築し、心理学や脳科学を活用した教材を開発しました。この理論を通じて、経営者が心身の健康を保ちながら、幸せを実感しつつ成功を築ける支援を行っています。

  • 軽部 凌
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攻めと守りのインフルエンスで経営も精神も安定

インフルエンス型経営とは、「攻め」と「守り」の両面から経営を支える理論です。ウェブやSNSを活用した情報発信で事業拡大や社会的信頼を高める“攻め”のインフルエンスと、生活の質を向上させ自身の幸せを追求することで、家族や従業員にもその幸せを広げる“守り”のインフルエンス。この両輪によって経営の安定と経営者の心身の健康を実現します。この理論を全国に広めるため、「日本心理経営会」という団体を立ち上げました。心理学や脳科学の研究成果を基に、経営者に行動心理学を教育し、中小企業の事業拡大を支援しています。先日開催したプレリリースイベントには100名以上の経営者やフリーランスの方が参加し、大きな反響を得ました。

ただし、知識を得るだけでは意味がありません。私の理念である「経営の安定と経営者の心身の健康を両立する」に共感し、実際に行動を起こしてくれる人を増やすことが重要です。たとえば、この理論を基に開発した経営者向け出版サービス「PABULU」は、リリース1か月で150件以上の問い合わせを獲得しました。まさに人から人へサービスが広がっていく、インフルエンス型経営の実践例となっています。

最後に、私は「まず自分が幸せになること」を常に追求しています。現代では、自然災害や景気悪化といった暗いニュースが多く、人々が将来に希望を抱きづらい状況が広がっています。幸せを諦めた生活に慣れ、自分を犠牲にして他者を幸せにしようとする風潮がありますが、それでは持続的な幸せは得られません。自分が幸せでなければ周囲を幸せにすることはできないのです。

だからこそ、まずは自分の幸せを追求してください。恐れず行動し、自分自身が幸せを感じられるようになったら、次に周りの人を幸せにする行動を起こしましょう。そうすることで、幸せな人が増え、社会全体がより良い方向に向かうと信じています。若い世代の皆さんも、自分が幸せになる方法を考え、恐れず素直に行動してください。そして、自分の幸せを感じれるようになったら周りの人を幸せにしてください。そうすれば幸せな人はあなたの周りに増えていきます。あなたの周りにも幸せな人がたくさんいて常に幸せに満ちている、そんな社会を作るきっかけになればと思います。

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