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梶尾友
2002年4月に運送会社に入社し2005年4月に同社を辞め、2005年4月に投資ワンルーム会社である不動産会社に入社をする。その後、半年間務め同社を辞め、不動産会社を転々とし投資用アパートの営業を2008年~2016年販売課長として勤務をする。その後、2016年5月に同業他社と業務委託契約を結びながら独立の準備を進め、2017年9月株式会社リバード・インベストの起業に至る。
https://www.reinvest.co.jp/
※本サイトに掲載している情報は2020年9月 取材時点のものです。

INTERVIEW

仕事をしていて、お客様に「ありがとう」「あなたに頼んでよかった」と感謝の言葉をいただくことが何よりもうれしいですね。会社員の頃は自分の営業成績のことばかり考えていましたが、今はお客様とビジネスを越えた人対人のお付き合いができていると感じます。せっかくご縁があったお客様には豊かな人生を送っていただきたいですし、その助けになりたいと心から思います。

運送屋で出会ったおじさんはアパート経営者

梶尾友

鹿児島で自営業をしている家に生まれ、男5人兄弟で育ちました。あまり裕福ではなく両親は苦労していたので、大人になったらどうやってお金を稼ごうかなというようなことを幼い頃からずっと考えていました。勉強はまるでだめでしたが運動神経は悪くなかったので、ボクシングを始めました。世界チャンピオンにでもなれば家が買えるだろうと思ったからです。九州大会で優勝し 、スポーツ推薦で大学に入り、ボクシングとアルバイトに明け暮れる生活を送りました。周りの学生は実家から仕送りをもらって不自由なく生活しているのになぜ自分だけ、という悔しい思いはありましたが、こればかりは仕方ありません。

チャンピオンの夢はかなわず引退し、二十歳で結婚しました。とにかく何か仕事をしなければと運送屋で働き始めました。そこで50代ぐらいの先輩と出会ったのですが、いい加減なおじさんなのにいつも身なりは良くて。話を聞くと、アパート経営をやっていて給料以外に毎月家賃収入があると教えてくれました。だから給料には一切手を付けていないと言います。その話を聞いて一気に不動産経営に興味を持ち、不動産会社に転職しました。

不動産のことは初めて知ることばかりでとても勉強になり面白かったのですが、業界特有の雰囲気がどうも苦手でした。どの不動産会社も体育会系で、厳しい売上目標を課された社員たちは余裕をなくしてしまいます。そうなると、お客様のことを考えずに自分の都合だけで強引に売りつけたり、売った後のフォローもおざなりになったりするんですね。そのような自分本意な態度はもちろんお客様に伝わります。それが原因で、まとまりかけていた交渉がだめになってしまうのを何度も見ました。
居心地の悪さから十数回も転職を繰り返し、起業を決意しました。今までの不動産会社とは違う、働きやすい会社を作りたかったです。

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契約後の長いお付き合いが大事

この会社で大切にしているのは、不動産を購入するお客様にしっかりと納得していただくこと。そのためにも、「お客様と営業マン」ではなく、「人と人」であることを意識して向き合っています。交渉も、固い話ばかりではなくお酒でも飲みながら世間話だけでもしておいでと社員にも話しています。交渉がまとまらないこともありますが、それで社員を責めたことは一度もありません。

そして購入して頂いた瞬間から、お客様と一生のお付き合いが始まります。お客様のご家族ぐるみで一緒に飲みに行くこともありますし、お客様のお子様の進学祝いをすることもあります。不動産を勉強したいとおっしゃるお客様をアルバイトとして雇用したこともありますね。不動産に限らず、お客様の利益につながりそうな情報があればアドバイスも提供しています。交渉中よりも、購入後の長いお付き合いの中でお客様に笑顔になっていただくほうがうれしいかもしれません。
今、事業の軸となっているのが中古アパ―トの売買と仲介です。「新築のワンルームマンションを所有しているけど赤字で困っている」とお悩みのお客様が後をたちません。マンションは一部屋から購入できるので若い人でも手軽に買うことができますが、年数が経つごとに家賃が下がっていくので赤字になりやすく、売却するとしても半額ぐらいにしかならないのです。中古アパートはマンションのように一部屋ずつではなく一棟丸ごと売買するのですが、中古アパートの家賃は下がりづらいので毎月黒字運用しやすく、売却するときも土地が資産として残るメリットがあるのでご紹介したお客様にはとても喜んでいただいています。

昨年、大切な経営パートナーを亡くして打ちひしがれていましたが、社員たちは私が思った以上に頼もしく、支えになってくれました。パートナーは常々「社員は家族」と話していました。コロナ禍で不動産業界も先行きが見えませんが、家族同然の社員たちを守っていかなければいけないと思っています。
今は一都三県が中心ですが、いずれ日本中の投資用アパートを取り扱えたらいいですね。そこへ向けて、今はできることをコツコツとやるだけです。

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