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一村岳史
1979年生まれ。大阪府出身。同志社大学を卒業後、不動産業界で社会人生活をスタートさせる。数年間にわたり自社分譲を中心としたキャリアを積み、その経験を生かす形で2010年から文京住販に入社。2015年から代表取締役に就任。
https://bunkyoj.com/
※本サイトに掲載している情報は2017年12月 取材時点のものです。

INTERVIEW

私がこれまでの経験を通じて大切だと感じてきたことは、自分の未来の姿をイメージする習慣をつけることです。最初はぼんやりとしたイメージであっても、それがだんだんと具現化していくことで、未来の自分に近づいている実感が湧いていくはずです。その実感を持つことができれば、仕事はより楽しいものになっていくでしょう。ぜひ若い方々も、自分の5年後10年後をイメージしながら歩みを進めていってほしいと思います。

オールマイティーな社会人を目指して

一村岳史

幼い頃の私は、どちらかと言えば保守的なタイプの子どもだったと記憶しています。勉強にしてもスポーツにしても、何かで一番を取ることより、何かが欠点になることを恐れていたような子どもでした。とにかく何事も脱落だけはしないようにしていたんです。自分はちゃんと平均点を取れているのか、周囲から自分はどう見られているのか、そんなことを気にしていたように思います。オールマイティーな自分でいたかったのかもしれません。それは現在にも通じている考え方だと思います。

大学に入ってからはバンド活動にも熱中していましたが、プロを目指していたわけでもなく、趣味や遊びを謳歌(おうか)する生活が続きました。それがあだとなり、一年の留年を経験。それを機に自分の将来について真剣に考え始めるようになったんです。

昔から頭の片隅にあったのは、"住宅が好き"だという気持ちでした。新聞の折り込みチラシに入っている住宅情報を見ることも昔から好きでしたし、いつか大きな一軒家に住みたいという憧れもありました。またそれと同時にふつふつと芽生え始めていたのは、「社会人になったら営業力を付けなければいけないんだ」という漠然としたイメージです。社会に出てオールマイティーに仕事を続けていくためには、どの業界であっても営業力がベースになるはず。その野心に住宅が好きという気持ちが重なり、大学卒業後に不動産業界の道へ進みました。決して人に胸を張れるような大学生活ではありませんでしたが、留年という思わぬ挫折が"将来を考える時間"をつくり、その後の道を決める大きなきっかけになったと思っています。

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社会人生活から一転、社長就任までの道のり

新卒で入社したのは、東京にある戸建分譲を開発していた企業でした。右も左もわからなかった東京での船出でしたから、"なんとかやるしかない"という気持ちもあったのでしょう。「人が5年かかって覚える仕事を2年で覚えよう」といったストイックな意識を持ちながら、誰よりも仕事に打ち込みました。

しかしその後、リーマン・ショックの影響もあり、勤めていた会社が民事再生手続きに突入。入社当時400名規模だった会社が7名程度にまで縮小し、退職を機に同じ業界内で2度の転職を経験することになりました。その2度目の転職で入社したのが当社だったというわけです。その時の入社目的は、それまで培ってきた経験を生かして自社分譲事業の立ち上げをすること。立ち上げ当初の約一年間は苦労もありましたが、徐々に事業も軌道に乗っていき、今では当社の事業の中核を担っています。そして入社から約5年後、代表取締役に就任しました。

現在も創業当時と変わらず、商圏エリアを文京区および隣接する6区に限定することで、地域に特化した情報網と高水準のサービスを実現、地域に根差した不動産事業を展開しています。今後も地域の未来をイメージしていきながら、それを具現化していくために精一杯尽力していきたいと思っています。

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