profile
長谷川直行
1958年千葉県生まれ。日本大学商学部卒業後、地元に貢献したいとの思いから、京葉銀行(旧千葉相互銀行)に入行。店舗での営業職・事務職、本部勤務を経て、次長職にて2003年退職。退職後は社長後継者として、ジェスに入社。08年、同社代表取締役に就任。前社長である父の代から続く人材派遣、業務委託、ビルメンテナンス業務に加え、21年5月EC事業部を立ち上げ。千葉県の産業復興を支援する通販サイト「ありがとねっと」(https://jes-arigatonet.com/)をスタート。
https://jes-web.co.jp/
※本サイトに掲載している情報は2023年2月 取材時点のものです。

INTERVIEW

座右の銘は「私はできる」という言葉です。能力がなくても、諦めず最後まで成功を追い続ければ、必ず成功できます。目標を決めて一つずつ行動に移していく。どうしたらできるかリサーチし、考え、具体的に動く「PLAN DO CHECK」を繰り返し、問題や課題を乗り越えていくことで、人は成長します。学生時代、そして銀行員時代の私は決して優等生ではありませんでした。それでも「負けてたまるか」「自分はできる」と信じてまい進していました。だからこそ、今の自分がある。失敗は成功への道のりであり、最後まで諦めなければ失敗ではありません。「感謝と思いやり」の気持ちを忘れず、前を向いていきましょう。

SDGs(持続可能な開発目標)をコンセプトに、地域復興を支えるサイトを開設

長谷川直行

大学を卒業後、生まれ育った千葉に貢献したいと思い、京葉銀行(旧千葉相互銀行)に入行しました。およそ20年間の銀行勤務時代には、営業職、事務職、さらに本部での勤務も経験しました。健全な会社経営を行っていくためには、経営戦略、営業戦略はもちろん、クライアント管理、リスク管理、人事管理、事務管理、コンプライアンスなど、あらゆる面から検証し、バランスを保っていくことが必要です。今の会社が創業以来無借金経営を続けられているのは、銀行での経験により培われた「経営マネジメント」だと言っても過言ではありません。

千葉県成田市に本社を置く当社は、人材派遣、業務委託、総合ビルメンテナンス(清掃、設備、警備)を主要な業務としています。人材派遣は物流に特化しており、業務委託は、航空関連、託児所運営、障がい者の就労支援施設との業務提携などが中心です。総合ビルメンテナンス事業では、自社で内制化した体制を構築し、きめ細やかなサービス提供に努めています。

新型コロナウイルス発生により「我々が今後、生き残るにはどうしたらいいのか」と悩んだ時期もありました。しかし、様々な経済活動が縮小を余儀なくされる中でも、当社は売り上げが落ちませんでした。総合ビルメンテナンス事業は、建物内の消毒需要の増加により売り上げがプラスになったほどです。このような状況から、逼迫する飲食業界や生産者をサポートできる方法はないかと考え、千葉県の産業復興支援通販サイト「ありがとねっと」を立ち上げました。

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地域の人々と手を取り、地域貢献への思いを貫く

開設からもうすぐ2年がたちます。加盟店数200店、アイテム数1100点、会員数4000人を超えるサイトに成長しましたが、当初は苦労の連続でした。まず、IT(情報技術)関連のノウハウが全くありませんでした。サイト制作をどこに頼めばいいのかもわかりません。県の振興センターに相談したりコンサルタントを入れたり、試行錯誤の日々でした。他の通販サイトを検証したり、実際に商品を注文してみたりもしました。梱包やカバーレターなどの細かなところもリサーチし、良いと思ったものは積極的に取り入れました。今ではすっかり慣れたSNSも当時は嫌いでした。それでも、Facebook、Instagram、TikTokと幅を広げ、SNSマーケティングの本もかなり読みました。この歳になってこんなに勉強するとは思ってもいませんでした。

マーケティングとともに大事なのは加盟店募集です。商工会議所や観光協会、漁業協同組合などへ直接足を運びました。新聞記事やクラウドファンディングなど、情報を見かけたらすぐに連絡します。また、生産者は新型コロナウイルス禍で大変な思いをし続けています。その気持ちに寄り添い、コミュニケーションを取るように心掛けています。社員に任せた方がいいのではないかと考えたこともありますが、まず見本を見せないといけません。だから、自らが率先してやろうと覚悟を決めました。「なんで通販サイトをやるのか」と驚いていた社員たちも、今では「ありがとねっと」を支えてくれています。

さらなる展開として、ただ特産品を扱う通販サイトではなく、SDGs(持続可能な開発目標)を基盤に、地産地消、地方創生、サプライチェーンの確立、障がい者への職業支援、国内や海外に向けた情報発信なども手がけて、もっと千葉県の産業復興に貢献したい。通販サイトを立ち上げるには費用も人材も必要です。だからこそ、生産者には「ありがとねっと」をうまく活用してほしい。人手が足りないから加盟店になれないという声も聞くので、そのような人たちのサポートも私たちの役目だと感じています。また、昨年実施した「きみつお得便フェア」のような市町村とのコラボも積極的に行っていきたいことの一つです。今後も自分で限界を作らず、努力を惜しまずまい進していきます。これからを担う若い人たちも、自分の目標や夢を簡単に諦めることなく、「私はできる」と自分を信じて突き進んでいってほしいですね。

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